大地の種・植物の音楽アルバム”Plants”
植物と音楽を奏でる大地の種の2人にインタビュー
2017年から音楽活動をスタートした音楽ユニット大地の種。
ファーストアルバム「大地のうた」(2017)、セカンドアルバム「和音」(2018)に続き
2019年5月に植物の音源を使ったアルバム”Plants”が完成。


大地の種のピアニスト・海賀千代アフリカンジャンベ・Kackey@dabigtreeの
2人にアルバム”Plants”についてお話をうかがいました。

海賀千代さんへインタビュー

千代さんの好きな植物。
カサブランカです。清楚な白で圧倒的な存在感や香りも好き。
「ただそこに存在する」それだけで魅力を発せられる、そんなカサブランカのような
女性(ひと)になりたいですね。
植物の音楽デバイスとの出会いの思い出。
3年ほど前、私がソロコンサートを開いていたギャラリーカフェのマダムから紹介されたのが植物音楽デバイス発祥の地、
北イタリアのダマヌールと精通されているAYUさんです。
その後、私の渡欧公演が決まってトントン拍子でダマヌールへ運ばれてダマヌール史上初となる森の神殿で、
マザーツリーの奏でる音楽と私の即興ピアノコラボ演奏をさせていただきました。
植物と音楽をつくるきっかけ。
元々自然に戯れながら山歩きするのが好きで、森の精霊からふとメロディーのワンフレーズをプレゼントされるような感覚があったり、そんな私を知っているカフェのマダムが植物音楽とご縁を繋いでくださったので、ごく自然な流れだったように思います。
植物の音楽を使ってアルバム”Plants”を制作されましたが、
自然植物を共演演奏者に選ぶのは難しくなかったですか。
今回のレコーディングに登場してくれた植物は「選ぶ」というよりむしろ運命的な出逢いだったように思います。
共演するミュージシャンやアーティストたちと同じ感覚ですね。
大地の種の初ライブに共演してくれたスペインからはるばるやってきた樹齢千年のオリーブの樹と再会して、
その歌声と共に「大地のうた」「Keep on Walking」を収録できたのも感慨深いです。
家にある植物でも新たに音源をレコーディングしようという日に、肝心の植物を家に忘れてきてしまい、
急きょスタジオ近くのお花屋さんに飛び込んで目が合ったプリムラという可愛い白色のお花を咲かせた鉢植えを買ってスタジオへ!
その子とっても素敵な歌声で歌ってくれて、”MIROKU”の植物音源として使われています。
千代さんはどのように植物と曲作りされてるのですか。
演奏しているときは、植物、人間、と分けて考えていません。全ては同じ音のエネルギー。
それが混じり合って化学反応が起こり新たなエネルギーが生まれ
たとき、言葉にはできない心地よさが感じられます。
今回のレコーディングでは特に苦労と感じられたことはなかったですが、以前にライブで植物さんがヘ
ソを曲げて歌ってくれなくなったことがあって、その時はライブ前にご挨拶をしていなかったからだったことが判明!
以後きちんとご挨拶をするようにしています。
植物も人間も、氣持ち良いおつきあいにはご挨拶は大事ですね。
植物の音楽の魅力。
まったく予想がつかないこと。一緒に演奏してると「えっ!そうきますかっ!やるなー!」
というSuper coolな音を奏でてくるのでビックリすることが多いです。
間ではあんなメロディーは創り得ないと思います。
植物から学んだこと。
「語らずとも観ている」植物の叡智は計り知れません。
まだまだ学びたいことがたくさんあります。
人間は長きにわたって自然の摂理に合った循環を壊してきてしまったように思います。
水を大切にすること。美しく保つこと。過ちに氣づいたらできることから改めていくこと。
日々の生活の中から心がけていきたいですね。
植物の音楽アルバム”Plants”にこめたメッセージ。
植物の音楽が聴けるデバイス”Bamboo”によって、植物が身近に感じられるようになりました。
大地の種が植物音楽とコラボして音楽を奏でることで、より多くの方々に植物と人との関わりに興味を持っていただければ幸いです。
大地の種の植物音楽の魅力
植物を選ぶ理由は、音が判断基準
今回の植物の音楽アルバム”Plants “ では・大地のうた (with 植物音楽)・Keep on Walkingの2曲は同じ樹齢千年オリーブの樹の音源とコラボしてますが、まったく異なるテイストの曲に仕上がっているのも、大地の種ならではの音作りの特徴です。
地球温暖化が進む厳しい環境を生きるのは人間も植物も同じと考えている大地の種。
これからも植物が奏でる生命の音を感じながら、植物と共に音楽を生み出していきたいと2人は語っている。
アフリカン・ジャンベ&ヴォーカル/Kackey@dabigtreeへインタビュー
